私は池井戸潤さんの作品がとても好きで、読み漁っておりますが、
その中でも、とても面白かったものをご紹介。
「空飛ぶタイヤ」
これは2005年より連載された作品で、
過去にあった「三菱自動車リコール隠し事件」をモデルとした小説です。
上下巻にわたる長編となっており、とても面白い社会派小説です。
ストーリー
Amazonより引用
行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。
別の作品、「半沢直樹」の主人公はエリート銀行員でしたが、
今回の主人公は、中小企業(運送会社)の経営者。
企業間のバトル、サラリーマンの悲哀、等
サラリーマンなら深く共感できる内容になっています。
また、毎度ながら、個性あふれるキャラクターが次々と登場し、
物語に引き込まれてあっという間に読み終わってしまいます。
池井戸さんの作品はいつもテンポがよく、そしてスカっとさせてくれる
大変なエンターテイメントで、毎度楽しく読んでいるのですが、
本作品は残念ながらあまり一般的にメジャーではなく、友人にもいつも勧めておりました。
しかし、本年度めでたく映画化!
主演はTOKIOの長瀬智也さんとのこと。楽しみですね。
実際にあった事件を基にして作られているので、
いろいろ考えさせられることも多く、勉強にもなりました。
そして大変勇気をもらった作品でもあります。
映画もいいですが、やはり原作を先に読んでおくことをオススメします。
大変素晴らしい作品です!